PET-CT検査/乳房PET検査｜医療機関様へ

GE Discovery IQ /5リング

PET画像(左)、PET-CT画像(中央)、CT画像(右)

PET-CT検査とは

PET-CT検査は、代謝や血流など生体内の生理学的･生化学的な「機能」を捉えるPETと、体内の構造物形状や病変の位置などの「形態」を正確に把握することができるCTを同一機器内に組み合わせて配置した検査装置です。確定診断が困難であったがんや転移・再発がんの発見に威力を発揮します。

特徴

中之島クリニックではDiscovery IQ /5リングを導入しています。
リングの撮像幅が従来の15㎝から26㎝と広くなったことで撮像時間の短縮が可能となり、検出器能力の向上により18F-FDGの投与量が減り低被ばく化が可能となりました。
微小な集積の描出能を著しく向上させることで、より正確な診断と適切な治療の選択へ貢献します。

CT被曝の低減～CT逐次近似画像再構成「ASiR」

PET-CTとして全く新しいCT画像再構成法「ASiR」を導入しています。CT画像上に発生するノイズ量やその分布特性の統計的解析結果を画像再構成のプロセスに組み込むことで、飛躍的な画質向上を実現し被曝の低減を可能にしました。

島津 Elmammo Avant Class

乳房PET検査とは

2018年春から導入した乳房PET検査は、専用ベッドの上にうつ伏せに寝て、乳房をリング型の穴に下垂させて撮影します。空間分解能は1.5～2.5mmと細かく、小さな乳がんの検出が期待されます。「高濃度乳房」に対してもその影響を受けにくく、胸を挟まない検査のため豊胸術後でも検査が可能です。
※保険ルール上、全身PET-CT検査とセットでのご受診となります。
※全身PET-CT検査と連続して実施するためFDG薬剤の投与は1回のみとしており追加の投与はありません。

禁忌

妊娠の可能性がある方、授乳中の方

注意事項・患者様へご指示のお願い

検査前5時間の絶食が必要になります。
検査前5時間前までに食事、糖尿病治療薬の内服、インスリン注射をお済ませください。患者様へは食事制限及び服薬等についてのご指示をお願いいたします。
検査前日および当日は、激しい運動は避け、お過ごしになられますようにご指示ください。また、検査前も安静が必要ですので、検査時間には余裕をもってご来院ください。

詳細については検査依頼書[PET-CT]をご確認ください。

PET-CT検査の保険適用

疾患名	条件
悪性腫瘍 (早期胃がんを除き悪性リンパ腫を含む)	他の検査又は画像診断で病期診断、又は転移もしくは再発診断が確定できない方
心疾患 (算定はPET検査)	心サルコイドーシス診断（心臓以外で類上皮細胞肉芽腫が陽性でサルコドーシスと診断され、かつ心臓病変を疑う心電図、又は心エコー所見を認める場合に限る)又は、心サルコイドーシスにおける炎症部位の診断が必要とされる方
大型血管炎	高安動脈炎などの大型血管炎患者において、他の検査で病変の局在又は活動性の判断のつかない場合
てんかん	難治性部分てんかん患者で外科手術を必要とする場合

健康保険の適用ができない場合

悪性腫瘍か良性腫瘍の鑑別のためのPET-CT検査
疑い症例での診断目的の検査
CT、MRI、エコーなど他の画像診断を実施していない場合

造影PET-CT検査

PET-CT撮影後に造影剤を使用したCTを撮影する検査のことです。
CT用造影剤を使用する為、CT用造影剤の禁忌がある方は単純のみのご案内となります。

注意事項の詳細については造影問診票・同意書[造影PET-CT]をご確認ください。

CDRなどの借用について

診断の参考にさせていただきますので、お手数ですが参考CDRなどは必ず患者様にお渡しいただき、検査当日にご持参ください。ご持参頂いたCDRなどは、原則として検査終了後患者様にお持ち帰りいただきます。

検査結果について

検査結果は、原則として1週間程度で医療機関様宛に郵送させていただきます。
ただし、お急ぎの場合はその旨を予約のお電話の際にお申し出ください。
各種画像検査結果はDVDにてお渡しとなります。
※フィルムでのご提供は終了いたしました。

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